労災を申請するメリットとデメリット(実体験より)

労働災害労災

労災(=労働災害)は申請した方が良いですよというお話です。

労災を申請するのは、「手続きが面倒くさい」・「会社に居づらくなる」・「解雇されるのではないか」と迷っている方向けに記事をまとめました。

本記事の信頼性として、私は労災申請をして、約2ヶ月間のお休みを頂き、その後復職をしています。

本記事の構成
・労災申請から保険金受取までの流れ
・労災を申請するメリット(休業補償など)
・労災を申請するデメリット(解雇のリスクなど)

労災申請の体験談

✓関連記事

労災はいつまで従業員の生活を守ってくれるのか(実体験より)

労災で退職。休業補償などがどうなるか知っていますか?

労災とは、通勤中、もしくは勤務中に発生した怪我や病気のことを指します。

■労災申請から保険金受取までの流れ
①会社に連絡
災害が発生した時、すぐに会社に連絡できるならする。
もし、連絡が難しい場合は治療後に連絡をします。

②労働基準監督署に請求書を提出
治療を受けた医療機関で請求書を記入します。

③労働基準監督署の調査
労働者(=被災者)及び会社に聞き取り調査を行います。
また、治療を受けた医療機関にも詳細の調査が入ります。

④保険金の給付
厚生労働省の定められた基準を満たし、労災と認められると保険金が給付されます。

Q.労災の保険金はいつ振り込まれるの?
A.「休業補償」や「移送費などの費用」などの給付を種類ごとに分けて、それぞれ約1週間に1回のペースで振り込みを行っているようです。
したがって、締切りから振込までの事務処理などを考えると最短で3~4日。長ければ2~3週間ほどが目安になります。

■労災を申請するメリット
①治療に専念できる。
②治療費の自己負担がない。
③休業補償給付がもらえる(ただし、最初の3日は待機期間となるため対象外)
④障害が残るようであれば障害補償一時金もしくは障害補償年金が支払われる可能性がある。
他にもいろいろな補償があります。詳しくは厚生労働省 労働災害が発生した時をご覧ください。

労災を申請するデメリット
①会社が労災と認めていなければ、快く思われません。
②上司にとてつもなく怒られるかもしれません。

Q.労災を申請すると解雇されないか心配です。
A. 労働基準法第19条により、労働者が勤務中などの怪我や病気の治療のために休業している間と、休業が終わってから30日間は解雇をしてはいけないと定められています。
ただし、 自主退職、契約期間満了による退職、定年退職など、解雇にあたらない要件があるものには制限が無いとされています。
参考元:厚生労働省 岡山労働局 『解雇制限』

■労災申請の体験談
私は、会社で重量物の運搬作業を反復して急性腰痛症と腰椎椎間板症を発症し、完治1~2週間と診断されました。1~2週間ならと思い、健康保険で診察を受けました。
しかし、2週間が経過しても痛みが酷く、日常生活に支障をきたしていた為、再診を受けた結果加療1ヶ月と診断されました。その時点で、休んでいる間の給料が不安になり、労災申請の相談を会社にしました。
この時、上司に、あまりにもぼろっかすに言われたのが印象に残っております。
それでも、会社としては労災申請の手続きを進めて下さることとなり、私の場合は会社から請求書を頂きました。なので、請求書を書いたら会社に提出し署名などを頂き、病院に提出、病院が労働基準監督署に送るという流れになります。
災害発生から2ヶ月後に職場復帰を果たし、そこで災害状況申立書というものを書きました。
これは、労働者と会社で事実を確認しすり合わせをする書類になります。
おそらく、労災申請が面倒くさいと言われるところはここだと思います。
私の場合、災害発生時近くに上司がいなかったため、他の社員さんからの調書と私の話のすり合わせで2時間ほど話し合いをしました。
しかし、書類に書く内容は「発生日時」や「症状」、「症状の経過」、「原因」など簡単なものなので、目撃者などがいれば15分もあればかけると思います。※請求書の記入は5分もあれば終わると思います。
私は同じ職場で腰を痛めて動けなくなったことが今まで4回あったので、将来を考えてしっかり治したかった為、休業補償は本当にありがたかったですし、治療に専念することもできました。
会社も労災に対して、きちんと対応していただけました。
ただ、上司は最後まで労災申請について反対姿勢でしたし、復帰後の風当たりも強かったですが…。

■労災を通して感じたこと
怪我や病気の具合は結局のところ、本人にしか分かりません。
嫌な言い方をすると会社で皆さんの代わりはたくさんいます。
ただ、あなたの人生において、主人公はあなたしかいません。
長い社会人人生において、一生同じ職場かもしれませんし、転職をするかもしれません。
けれど、身体を壊してたまま放置すると後々ガタがきます。
聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥ではないですが、一時の感情に流されず、今後のことをしっかりと考えて治療に専念することをお薦めします。

Posted by Nii