仕事中に新型コロナに感染したら労災は使えるの?

労働災害

仕事に出勤しコロナウィルスに感染した方
「会社の指示で飛び込み営業をしていたら、コロナに感染した。仕事とはいえ、3密状態での仕事。無事感染。緊急事態宣言が解除されたからと言ってコロナが無くなったわけではないんだぞ」

こういった声に応えます。

その前に、コロナウイルス感染症が拡大する中、医療の最前線でコロナウイルス感染症に立ち向かう医師や看護師をはじめとする医療従事者の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

✔本記事の内容

・労災とは
・業務上の疾病とは
・仕事でコロナウィルスに感染した場合、労災は使えるの?

今休業中の方や、これから仕事が再開するという方も、お仕事によってはコロナウイルスに感染するリスクが高い人もいると思います。

そんな時、会社はどう責任を取ってくれるんだと不安に思う人もいらっしゃるでしょう。

今回はそんな方に向けて、公的機関やニュースなどなるべく信ぴょう性の高いものをソースに記事を書きました。

※本記事は3分程度で読み終わります。3分後には、万が一自分が業務中に感染した場合の対応策が考えられるようになると思います。

労災とは

当サイトに初めて足を運んで下さった向けに、改めて説明をします。

労災(=労働災害)とは、労働者の就業に係る建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等により、又は作業行動その他業務に起因して労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡することをいいます。

労災は、災害分類が原因や事由によって2種類に分類されます。

それが、「業務災害」と「通勤災害」です。労災と聞くと、業務災害を連想してしまいがちですが、通退勤も労災に該当します。

この辺の説明を詳しく見たいという方は過去記事をご参照ください。

✎過去記事
Nii’s Labo 『労災とは?労災を理解して働けない間の生活を守ろう(労災経験者です)』

当サイトでは、今まで業務災害の中でも、『業務上の負傷』をメインに取り扱ってきましたが、今回は『業務上の疾病』になります。

業務上の疾病とは

業務上疾病とは

業務との間に相当因果関係が認められる疾病については、労災保険給付の対象となります。
(これを「業務上疾病」といいます。)

業務上疾病とは、労働者が事業主の支配下にある状態において発症した疾病ではなく、事業主の支配下にある状態において有害因子にさらされたことによって発症した疾病を言います。

例えば、労働者が就業時間中に脳出血を発症したとしても、その発症原因となった業務上の理由が認められない限り、業務と疾病との間に相当因果関係は成立しません。一方、就業時間外における発症であっても、業務による有害因子にさらされたことによって発症したものと認められれば、業務と疾病との間に相当因果関係が成立し、業務上疾病と認められます。

一般的に、労働者に発症した疾病について、次の3要件が満たされる場合には、原則として業務上疾病と認められます。

①労働の場に有害因子が存在していること

業務に内在する有害な物理的因子、化学物質、身体に過度の負担のかかる作業、病原体などの諸因子を指します。

②健康障害を起こしうるほどの有害因子にさらされたこと

健康障害は、有害因子にさらされることによって起こりますが、その健康障害を起こすに足りる有害因子の量、期間にさらされたことが認められなければなりません。

③発症の経過および病態が医学的にみて妥当であること

業務上の疾病は、労働者が業務に内在する有害因子に接触することによって起こるものなので、少なくともその有害因子にさらされた後に発症したしたものでなければなりません。

しかし、業務上疾病の中には、有害因子にさらされた後、短期間で発症するものもあれば、相当長期間の潜伏期間を経て発症するものもあり、発症の時期は有害因子の性質や接触条件などによって異なります。

したがって、発症の時期は、有害因子にさらされている間またはその直後のみに限定されるものではありません。

✎参考記事
厚生労働省 『労災保険給付の概要』

仕事でコロナウィルスに感染した場合、労災は使えるの?

結論から言うと、使えます。

そう断言する根拠がこちらです。

✎参考資料
厚生労働省 『新型コロナウィルス感染症の労災補償における取扱いについて』
朝日新聞 『新型コロナで初の労災認定 「騒ぐな」悩む医療従事者も』
東洋経済ONLINE 『コロナ禍の勤務「労災」が下りる人、下りない人』

ただし、参考資料に挙げた厚生労働省の『新型コロナウィルス感染症の労災補償における取扱いについて』にあるように感染源が業務に内在していたことが明らかに認められる必要があります。

そのため、いつどこで誰とどのような接触をしたか、職場、通勤時、プライベートにおける証跡を残しておくと労災承認の確立がグッと上がるでしょう。

コロナウィルス感染も確かに怖いですが、感染者やその家族などへの嫌がらせなどもニュースやSNSでよく見かけます。

仕事をしないと生活が立ち行かなくなる。

けれど、一生懸命仕事をしても、結果感染してしまうと結局自分の身の回りが危険に晒されるリスクもあります。

そうなった時、会社がどこまで責任を取ってくれるか分かりません。

SNSを見ていると、社内でコロナウィルス感染者が出ても隠ぺいを計る企業もあるそうです。

私は業務上の負傷で労災を経験しましたが、

その経験を通して、自分の身は自分で守らないといけないと痛感しました。

労災隠しは犯罪ですが、その後の社内環境を考えると労災を躊躇われる方もいらっしゃると思います。

労災を申請する、しないは別として自分の身を守るカードとして、皆さんのお役に立てれば幸いです。

もし、この記事が役に立ったよという方は、SNSなどでシェアしていただけると幸いです。

Posted by Nii