会社が労災を使いたくない理由。使った場合従業員の立場は?(体験談より)

労働災害労災

労災に遭った人「労災の申請をしたいけど、会社は使いたくないと言っている…。労災申請をすることで社内での立場が悪くなりそう…。有給を使って休んだ方が良いのかなぁ…。正直迷っています…。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

・企業視点で見る労災を使いたくない理由
・労災を使うと社内での立場が悪くなるって本当?
・労災を使わないっていう選択はダメなの?

この記事を書いている私は、労災申請をして約2ヶ月休業しております。その後、職場復帰をし、ある程度の期間働いております。

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労災を申請するメリット・デメリット(実体験より)

労災に遭われた方のよくある悩みとして「労災を使うべきか使わないでおくべきか…」という点があると思います。

私は仕事中に日常生活に影響が出るほどの怪我は8回経験しております。同職場で上司による労災かくし4回。自分の意志で労災申請をしなかったことが3回あります。なので、8回目の段階でこれは身体にも経済的にもヤバいし、この会社はおかしいと決意し労災申請をしました。

同じ職場で8回も身体に不調をきたせば、流石に将来が心配になって、いろいろ調べましたし、病院の先生などにもたくさん相談をしてきました。そこで今回は「労災を使わない」方がいいのかなぁ…と泣き寝入りをしようとしている方の助けになればと思います。

※記事は5分ほどで読み終わります。5分後には、労災を使う・使わないの判断が少し楽にできると思います。

企業視点で見る労災を使いたくない理由

理由として下記の3つが挙げられます。

理由①:会社が労働基準監督署から調査や監督を受け、行政上の措置や処分が下されることを恐れるため。

例)業務停止処分・業務改善処分・労働災害防止作成など

理由②:会社が労災事故によって労災保険メリット制(保険料割引制度)の適用に響くため。

例)労災の保険料が高くなってしまう ※通勤災害に対しては、保険料は上がらない。

理由③:無災害表彰の受賞や、社内の安全成績に影響を及ぼすため。

例)無災害表彰状の返還をする。会社の労災無事故記録が途絶えてしまう。

✓参考記事

カイシャのホケン 『労災隠しには罰則があり労働者安全衛生法で違反』より
 ※サンロ・ジャパン㈱という保険代理店が運営されているサイトです。
   上記リンク先には建築会社特有の労災かくしの理由などもあります。

厚生労働省 『「労災かくし」は犯罪です。』より

労災を使うと社内での立場が悪くなるって本当?

私の実体験から言うと答えはYESです。

私の場合、会社は申請書類の作成をスムーズに対応してくれました。(とはいえ、約半年間休業補償の処理をしてくれていないので、労働基準監督署に相談をしましたが…。)

問題は上司です。「俺の顔に泥を塗りやがって!」や「お前がどんくさいだけだろ」、「お前みたいなたわけが会社をダメにする。他の奴を見てみろ!」など罵詈雑言がひどかったです。

私が退職したのは労災以外にも様々な理由があってですが…。

友人に愚痴ったことがありますが、私の周りに関して言えば、上司からのパワハラはやっぱりあるようですね…。ただし、会社としては対応してくれて休業補償の申請もスムーズにしてくれているようなので、会社の上まで行っちゃえば処理はしてくれそうな印象を受けました。

労災を使わないっていう選択はダメなの?

企業が労災隠しをした場合、先述したように違法行為になります。

しかし、被災者が別に申請しなくてもいいかなと思った場合はどうでしょうか?

被災者側が「会社に報告をしたくない」・「会社に迷惑をかけたくない」・「面倒だ」・「よくわからないから」などの理由で、労災保険を請求しないことがあります。

これについては、請求をする・しないは被災者の自由だというお話を病院の先生より伺いました。ただし、後々傷病が悪化した場合、どうしますか?労災には時効がありますよとも言われたのを覚えています。また、この記事を作成するに当たり、調べていて知ったのですが、健康保険を使った場合、健康保険法違反で費用徴収される可能性があります。

健康保険を使うと、治療費の3割は自己負担です。休業補償など治療費以外の面でも被災者側は労災申請をするメリットの方が大きいと思います。

それに、労災での健康保険は使えず、保障されるのは労災保険のみです。例え、会社に指示されていたとしても、本来の方法とは反した方法で金銭を負担した詐欺行為と言えます。

✓参考記事

労働問題弁護士ナビ 『労災隠しの実態と違法性とは|労災隠しされた場合の対処法3つ 労災で健康保険は絶対に使わない』より

当ブログでは何度も申し上げていますが、あなたの人生の主人公はあなたです。
失礼ながら、会社ではあなたの代わりをどうとでもできてしまいます…。
自分の長い人生を無駄にしないためにも、自身の身体とよく相談をしてできることなら労災申請をして、ゆっくり療養することをお勧めします。

Posted by Nii